一般眼科 - 二俣川やまね眼科

二俣川やまね眼科

ジョイナステラス2 4F

045-520-3718
一般眼科

白内障

白内障とは

白内障は目の中のレンズの役割を担う水晶体がにごる病気で、早い方は40歳代から発症し、80歳を過ぎるとほとんどの方に白内障の症状が見られるようになります。

ほとんどが加齢による変化ですが、糖尿病やアトピー、外傷などの疾患から白内障になる場合もあります。

指紋で汚れたメガネで見るとぼやけて見えるように、白内障により水晶体が濁ると霞んで見えづらくなります。

<早めの眼科受診をしましょう>

白内障はよく「老眼」と混同されます。

白内障の初期と発症する時期が重なるため、光がまぶしく色の区別がつきにくいといった白内障の代表的な症状を自覚しても老眼の症状として勘違いされる方もいます。

眼の病気は自覚症状が少なく、何らかの異常に気付いた時には早めの眼科受診をお勧めいたします。

白内障は、進行する病気です。

進行すると手術の難易度が高くなる場合もありますので、適切な時期に手術を受けることが重要です。

さらに近年ではパソコンを使った仕事が普及したため30代から発症する「若年型白内障」が増えてきています。

白内障と同時に近視、遠視、乱視、老眼のすべてを治療できる多焦点眼内レンズも登場していますので、当院では早い段階で手術を検討する方も多くなっています。

白内障の症状

白内障は非常にゆっくりと進行するため、ふつう初期の白内障では自覚症状はありません。

進行すると次第に見えにくさを自覚するようになります。

最も多いのは雲がかかったようなかすみで、白黒や色のくっきり度が低下します。

天気がいい日の日差しや、夜間の運転時の対向車のライトがとても眩しく感じるようになります。

近視や乱視の度数が変化して、それまで使っていたメガネが合わなくなります。

近視がとても強く進行するにごり方もあり、このタイプの白内障では同時にものが二重や三重にダブって見える現象が生じます。

白内障の種類

皮質白内障

「皮質白内障」は水晶体のまわりの部分(皮質)から、くさび形の濁りが生じます。

外からの光は水晶体の中央部分を通るため、濁りが瞳の真ん中(瞳孔)まで到達しなければ、まったく症状は起こりません。

白内障で最も自覚症状の出にくいのが「皮質白内障」です。

一方で濁りがいったん瞳孔まで届いてしまうと、そこから先の進行は早くなります。

濁りが瞳の中央にかかると、そこで光が乱反射を起こして症状が出るようになり、さらに進行すると瞳全体が濁ってしまい、視力は急速に低下していきます。

<皮質白内障の特徴>
  • 物がダブって見える。
  • まぶしく視界全体がかすんで霧がかかったようになる。

核白内障

「核白内障」は水晶体の中央の核の部分からだんだん硬くなり、茶色く濁ってきます。

このタイプは水晶体の中央から均一に濁りが生じるので、医師でも診断がつきにくく見逃されてしまう場合もあります。

白内障の中でも最も診断がつきにくいのが「核白内障」です。

核白内障が進行し、水晶体がガチガチに硬くなってしまうと、手術の際の合併症のひとつである「後嚢破損」が起こるリスクが高まります。

核白内障と診断されましたら早いうちの対処をおすすめします。

<核白内障の特徴>
  • 近視が進んだ状態になり、メガネの度数をあげても視力が出づらくなる。
  • 紺色が黒に見えたり、白と黄色の区別がつきにくくなったり、色の識別がつきにくくなる。

後嚢下白内障

「後嚢下白内障」は水晶体の光の通り道である中央部にすりガラス状の濁りが生じます。

このタイプは初期のころからまぶしさを感じたり視力低下の症状が現れやすく、急速に進行しやすいのが「後嚢下白内障」です。

原因は加齢だけでなく、リウマチ・膠原病・喘息などで副腎皮質ステロイドホルモンの長期間服用や、糖尿病・アトピーの方などにもよく見られます。

特にアトピー性の白内障は10代から20代で発症することもあります。

<後嚢下白内障の特徴>
  • 急激に視力が低下する。
  • 光の通り道が濁るため、光が眼球の中で散乱し、まぶしさを感じやすい。

前嚢下白内障

「前嚢下白内障」は水晶体を包む前嚢の真ん中にヒトデ型の濁りが生じます。

パソコンを使う仕事などの影響で、30代から40代の若い人達に増えています。

後嚢下白内障と同様に水晶体の光の通り道である中央部から濁りが生じるため進行も早いです。

パソコンとの因果関係を含め、原因はまだ解明されていません。

<前嚢下白内障の特徴>
  • 急激に視力が低下する。
  • 濁りが小さいうちは瞳孔が広がる夜間の方が良く見える。

白内障の治療

点眼薬の使用や唾液腺ホルモンなどの内服を行うことがありますが、混濁してしまった水晶体をもとの状態に戻すことはできません。

目薬は白内障の発症を防止または濁りの進行を遅らせることしかできないため、進んでしまった白内障に対する根本的な治療は手術しかありません。

緑内障

緑内障とは

緑内障とは

眼圧が上昇することで視神経に異常が生じ、それによって視野が欠けるなどの障害がみられている状態が緑内障です。

緑内障の原因は複数あり、その一つに眼圧の上昇が挙げられます。

目の中を循環する房水が流れにくい状態になる、詰まるといったことで眼圧が上昇し視野障害に繋がります。

初期症状はあまりなく、ゆっくりと進行していくため、気づくようになるのは、病気がかなり進んでからという事が多いです。

緑内障は、日本人の中途失明の原因の1位で、視神経は一度ダメージを受けてしまうと手術による完全な回復は望めませんので、検診などで早めに診断を付けることが大切です。

緑内障とは

緑内障の種類

開放隅角緑内障(かいほうぐうかくりょくないしょう)

房水を排出する部分の、フィルターの役割を果たしている線維柱帯と呼ばれている部分が詰まることで眼圧を上昇させます。

症状が進行するまで自覚症状が起こしにくく、早期発見が困難な緑内障です。

日本国内の緑内障の約85%が開放隅角緑内障です。

また、正常眼圧緑内障も開放隅角緑内障に含まれます。

閉塞隅角緑内障(へいそくぐうかくりょくないしょう)

房水の排水路が狭くなる「狭隅角」と呼ばれる状態によって呼ばれる状態によって生じる緑内障です。

目の痛みやかすみ、頭痛などの症状を起こすことが多くなっています。

放置していると失明の可能性が高い緑内障のため、早めに受診して手術を受けることが重要です。

正常眼圧緑内障

眼圧の数値は正常範囲内ですが、視神経の脆弱性によって視神経にダメージを受ける緑内障です。

日本人の全緑内障患者の6割近くが正常眼圧緑内障と言われています。

続発緑内障

外傷、角膜疾患・網膜剥離・目の炎症といった眼科疾患、糖尿病をはじめとする全身疾患、またはステロイド薬の長期使用(点眼・内服・まぶたの皮膚塗布)などが原因で眼圧が上昇し、視神経が損傷を受けることで発症する緑内障です。

検査について

検査緑内障を正確に診断して進行度や状態を把握し、適切な治療を行うために、目の表面に空気を当てることで眼圧を測定する眼圧検査をはじめ、視神経の状態を確認するために視神経乳頭部を調べていく眼底検査をしていきます。

様々な検査を行ったうえで総合的に診断しますので、最終の診断ができるまで複数回来院いただく場合もあります。

治療について

点眼薬

患者様の状態やライフスタイルに合わせた処方が可能で、房水の流出を促進させる点眼薬(プロスタグランジンなど)や、房水の産生を抑制する点眼薬(炭酸脱水酵素阻害薬、β受容体遮断薬など)を使用していきます。

複数の点眼薬を併用するケースも少なくありません。

レーザー治療

レーザー虹彩切開術は、点眼麻酔後、虹彩周辺部にレーザー照射を行い前房と後房の間の流れを改善し、房水が排出しやすくする手術です。

レーザー線維柱帯形成術は目詰まりを起こしている線維柱帯にレーザーを照射して、房水の流れを改善します。

ドライアイ

ドライアイについて

ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が目の表面に均等に行きわたらなくなる病気です。

その結果、目の表面に傷ができやすくなったり、見え方が安定しなくなります。

近年、高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイの患者数は増加しており、その数は2,200万人ともいわれています。

ドライアイについて

ドライアイチェックシート

下記の症状にチェックを入れてみてください。軽い症状でも長期間なくならない症状にはチェックを入れてください。

チェック項目が5つ以上ならドライアイの可能性があります。

  • 目が疲れやすい
  • 目がかゆい
  • 目が痛い
  • 目が重たい感じがする
  • 目やにが出る
  • 目が赤くなりやすい
  • 目がゴロゴロする
  • なんとなく目に不快感がある
  • 理由もなく涙が出る
  • 目が乾いた感じがする
  • 物がかすんで見える
  • 光をまぶしく感じやすい

涙の役割

涙は目の表面をおおい、目を守るバリアの働きをしています。

ドライアイの要因には様々なものがありますが、特にパソコンやコンタクトレンズ、エアコンなどを使用することで、涙が蒸発しやすく不安定になり、目の表面の細胞を傷つけてしまいます。

また「瞬目」(しゅんもく・まばたき)は、涙の分泌を促す役割や目の表面に涙を均等に行きわたらせる役割を担っています。

治療

ドライアイは、様々な要因により涙が不安定になる疾患で、目の不快感や視機能の異常を生じ、目の表面に傷を伴うことがあります。

症状や原因がさまざまであるため、単なる一時的な不快感・不調との区別がつけられないため、眼科医でなければ正しい診断・治療を行うことができません。

1.点眼液による治療

ドライアイ治療の基本は点眼薬による治療です。

各点眼薬の特徴をふまえながら患者さん一人一人の状況に応じて使用すべき点眼薬を決めていきます。

2.温罨法(目の周りを温める)

まぶたには、涙の成分の1つである油分を分泌するマイボーム腺という器官があります。

そのマイボーム腺が詰まり油分が十分に分泌されないと、蒸発しやすい涙になり蒸発亢進型ドライアイとなります。

目の周りを温めることで、油分が分泌されやすくなることが分かっています。

3.涙点プラグ

涙点プラグは、シリコン製のプラグを涙点に挿入し涙が目に留まりやすくする治療法で、点眼治療では症状改善が乏しいドライアイに有効です。
(BUT短縮型ドライアイや、シェーグレン症候群など)

眼精疲労

眼精疲労について

眼を使う仕事や作業を続けることにより、眼痛・眼のかすみ・まぶしさ・充血などの目の症状だけでなく、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が出現します。

パソコンやスマートフォンなどの普及により、目の不調を訴える方が増えてきています。

気になる症状がありましたらご相談ください。

花粉症・アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎とは、アレルギー反応により、目のかゆみや異物感などが起こる疾患です。

アレルギーは、外部から体に異物が入ってきた際に生じる免疫反応の一つですが、本来なら無害なものに対して体が過剰に反応した場合を指します。

日本人の15~20%くらいがアレルギー性結膜炎に罹っていると言われており、その内の約85%は花粉症による目の症状(花粉性アレルギー性結膜炎)と推定されています。

アレルギー性結膜炎には、花粉が原因となる「季節性アレルギー性結膜炎」、1年じゅう身近に存在するダニやハウスダストなどが原因となる「通年性アレルギー性結膜炎」、また春から夏にかけて症状が悪化する「春季カタル」などがあります。

春季カタルの原因としては、ダニやハウスダスト、花粉、ペットの毛、コンタクトレンズなどが挙げられます。

アレルギー性結膜炎の主な症状

アレルギー性結膜炎の代表的な自覚症状としては、「目がかゆい」「目がゴロゴロする」「目やにが多い」などがあります。

程度の差こそあれ、一般的に両目に症状が生じることもアレルギー性結膜炎の特徴です。

季節性アレルギー性結膜炎では、毎年決まった時期に目のかゆみなどの症状が現れます。

ほとんどはスギやヒノキなどの花粉が原因で、患者さんの約7割が「アレルギー性鼻炎」を併発すると言われます。

通年性アレルギー性結膜炎では、ダニやハウスダストなどの原因物質が1年を通して存在するため、症状に季節性はみられず、慢性化しやすい傾向があります。

春季カタルでは、目のかゆみや充血、痛み、まぶたのむくみ、異物感、大量の目やになどが見られ、くしゃみや鼻水を伴うケースもあります。

幼稚園児や小学生男子に多く発症しますが、症状の多くは大人になると落ち着いてきます。

目にアレルギー症状を覚えたら、まずは眼科を受診し、正しい診断を受けましょう。

治療

花粉によるアレルギー性結膜炎の治療には症状を抑えることが目的の対症治療と、花粉症そのものの治癒を目指す根治治療があります。

また、症状が出る前から予防的に薬を服用することを行う初期治療もあります。

できるだけ症状が出始める前にご相談ください。

眼鏡・コンタクトレンズ処方

メガネやコンタクトレンズは視力を矯正することのできる医療機器です。

(コンタクトレンズは医療機器に名称変更となりました(2017年の薬事法改正))

使用することにより、近視・遠視・乱視という屈折異常を解消することが可能です。

コンタクトレンズとメガネが異なる点は、コンタクトレンズは目に直接接触させて使うことです。

そのため視野が広いこと、レンズがくもらないこと、自然な見え方をすることなどの長所があります。

コンタクトレンズにはこのような長所が沢山ありますが、取扱いに注意を要すること、装着脱のための練習が必要なこと、目に疾患がある場合には使用できない、などの短所もあります。

メガネ・コンタクトレンズの処方は患者様それぞれのライフスタイルに合ったものをご提案させていただきます。

安全に使用するには、眼科医の診察と適切なアドバイス、また定期検診が必要です。

ジョイナステラス2 4F

TEL 予約 アクセス

上へ